こんばんは。

仮眠を取ったおかげで寝不足はある程度解消されましたが、このままだと無限ループしてしまうので、この記事を書いたら寝ようと思います。

今日のお題は、「ハロ/ハワユについて」。
皆さん知ってますかね?
同世代の方は知ってる方が多いのですが、ボカロ曲ですね。




癒やし系の歌なので、日々の生活に疲れた方向けの歌なのかな、なんて思います。


まあそれは置いといて。


この曲の歌詞に、こんな一節があります。

人生にタイムカードがあるなら 終わりの時間は何時なんだろう
私が生きた分の給料は 誰が払うんですか


はい。


真面目に検証してみましょう。





1.そもそも給料とは何か

労働法において給料とは、『名称の如何を問わず、労働の対価として支払われるもの』と定義されています。
したがって、「生きているだけ」では給料は支払われません。結論出ちゃいましたね。

例えば8時~17時が所定労働時間、12時~13時が休憩の会社があったとします。
これは拘束時間9時間、労働時間8時間、休憩時間1時間として取り扱われます。
アルバイトなどで休憩時間に対して給料が発生しないのと同様の理屈ですね。




2.誰が支払うのか

一般的な労働において、給与は事業主が支払います。
分かりづらければ、社長、店長など好きに置き換えて貰って構いません。
要はその事業(仕事)において、従業員を「働かせている者」が支払います。
これを法律的に言えば、「管理監督者」「指揮命令を行うもの」と表現します。
要は、こういう仕事をしなさいよと指示する大元ですね。

そして人生において、義務教育修了後、基本的に管理監督者は存在しません。
つまりこの歌の歌い手は『従業員』でなく、『個人事業主』として取り扱われます。
個人事業主において、給与支払者は存在しません。
つまり、「誰かから貰う」という発想を捨て、「自ら稼ぐ」必要が出てきます。




3.タイムカード(以下「TC」)について
TC、出勤簿どちらでも構いません(厚労省はTC推奨)。
これは賃金台帳・労働者名簿と共に、法令で事業場(会社)への備え付けが義務付けられています。
ただし、役員や事業主は対象外。
ですので、「人生にタイムカードがあったら」という前提自体が崩れてしまいます。

結論から言えば、「人生にタイムカードはない」(備え付ける必要がない)ということになります。
任意で備え付けること自体は可能ですが、そもそも報酬の源泉が自分なので無意味です。




4.終わりの時間はいつなのか
終わりの時間、少しだけ専門用語っぽくすると『終業時間』と呼ばれます。
労働時間に関する事項ということで就業規則に必ず書かなければなりません。
が、人生に就業規則はありません
そもそも従業員10人未満の事業場であれば、就業規則備え付けの義務が免除されます。
雇用契約書にも記載義務がありますが、事業主は雇用契約書がありません。
よって終わりの時間は、完全に個人事業主として取り扱われます。
「好きな時に始めて好きな時に終わって良い」、ということになります。
つまり、終わりの時間はいつかというと、いつでも良い、という結論になります。




5.結論
・人生にタイムカードは →必要ないので無い
・終わりの時間は →自分で決めろ
・生きた分の給料は →生きてるだけじゃ給料は出ない
・誰が払うんですか →自分で稼げ




こんな結論になりました。
身も蓋もないですが、私は好きな歌なんですよ(本当)


それではおやすみなさい